海外の育児を知る〈アメリカ編〉5~自立心を育む~

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こんにちは、3歳と4歳の1男1女を育てるワーママ heaco です。

日本と文化が違えば、考え方も違う海外の育児を知ることで、
日本の良いところと海外の良いところをミックスした、
良いとこどり育児をしようと考え、日々育児に模索しております。

引き続き、早くから自立心を育てることを目的としたアメリカの育児を見ていきます。

自立心を育むことが根底にあるアメリカと、
協調性を育むことが根底にある日本とでは、
同じ「褒める」「叱る」でも、微妙な違いがあります。

「一人でできたこと」「自ら行ってできたこと」に対して褒めることで、本人の自立に着目して褒めるアメリカ。
一方、
「静かにできた」「お行儀よくできた」ということに対して、周りとの協調に着目して褒める日本。

どっちが正しいとかはなく、これらはどちらも必要なこと。
だから、両方を取り入れれば、自立して協調性のある子に育つのではと個人的に勝手に考えております(笑)

今回は「泣く」です。

言葉が未熟で、自分の思ったことや感情表現を言葉だけで冷静に伝えることができない子どもは、
何か不満があるときは、泣いて叫ぶという手段を取ります。
特に、生後間もない赤ちゃんは「泣く」ということで、自分の異変や要望を大人に伝えます。

だんだん言葉が出るようになると、言葉で要望をつたえることができるようになるため、
「泣く」ということは減り、
不快に感じたときや、自分で抑えきれないような感情になったときにだけ泣くようになります。

こういうときの子どもの気持ちを落ち着かせることというのは難しいのですが、
アメリカではとにかく「泣かせる」のだとか。
これは国ならではという点もあるようです。

電車やバスなどの公共の乗り物ではなく、マイカー移動がメインだったり、
広大な土地柄故、
子どもが大泣きしても、周りに迷惑が掛からない環境であるためだとか。
とは言え、
都会のマンションに住む家庭では、さすがに迷惑がかかると思い、泣き止ませることは多々あるようですが・・・。

これに関して言えば、
我が家は地方の田舎で、隣近所との距離があるため、
少々子どもが大きな声を出したり、ドタドタ走り回っても、
「静かにしなさい!!」
と言うことはあまりないです。
そのまま遊ばせたりしてます。

泣くことに関して言うと、
「泣く」には何かしら理由があるので、
その理由を聞いたり、察知したりして、
なるべく子どもの気持ちに寄り添い共感して、自然に泣き止むのを待つというか。
泣き止むということは、子どもの中で気持ちの整理ができたということ
そう意味では泣かせっぱなしにしています。

無理矢理泣き止ませても、子どもの気持ちには整理がつかず、
余計に泣き止むのに時間がかかるというか。

しかしこれは、田舎暮らしゆえ冷静にできることなのかなと。

子どもが泣いて叫んでもご近所に迷惑がかかりにくい環境であれば、
泣きたいだけ泣かせるというのは良いと思っています。

以前は近くだけれど、アパートに住んでいたので、
そうはいかなかったかもしれない。

しかしこればっかりは、子どものことを考えると、周りの子どもに対する理解が大いにいるのかなとも思っています。
難しいです。

アメリカの「泣かせる育児」の「泣かせる」の中には、
「自分の泣きたいときに泣きたいだけ泣けばいい」という意味もあれば、
「放置」に近いようなものもあるようです。

その一つが、
生後数カ月から始まる「自室で1人で寝る」というネントレだとか。

始めこそ、一緒に寝てほしくて大泣きするのだとか。
だけれど、泣く度に対応していたら、
「泣けば来てくれる」と理解し、自立を妨げるということから、
泣いても対応しないを決め込むのだとか。
早い子は5日くらいで、1人ですっと眠れるよになるのだとか。

しかしこの方法、近年では疑問視する専門家もいるのだとか。
そのため、日本流の川の字で一緒に寝るご家庭も増えてきているとか。
それでも、子ども部屋で自室で寝かせるのが一般的なようですが。

日本でいう「抱き癖がつく」とかいう問題に似ていますね。
今は「抱き癖」云々ではなく、しっかり抱きましょうと推奨されていますね。

日本もアメリカも考え方は少しずつ変わっていきますね。

この「泣かせる」ネントレは断乳のやり方にちょっと似ているなと思った。
(どんなに母乳を欲しがって泣いても、授乳させないというもの)

3日ほどすれば欲しがらなくなりました。

だけれど、
大きな違いは、
「放置ではない」
というところでしょうか。

泣くのを抱っこであやして気を紛らわせて、
泣き疲れて諦めて寝るという感じ。

もしかしたら、
アメリカの泣かせる育児は、「放置」ではなく「見守り」という意味なのかもしれないけれど、
日本人の私からすると少々厳しめな印象があるので、
個人的にはなかなか実践できないかなと。

この泣かせるネントレは「泣かせない」方法もあるようです。
ご興味のある方は検索してみてください。

アメリカの「泣かせる育児」が少々厳しめに感じるのは、やはり、
親と子が一個人として対等である
という認識の強さによるものというのを感じます。

「子どもだから」と子ども扱いをせず、一個人として大人と対等。
ある意味それは、子ども対大人ではなく、大人対大人のようなもので、
日本は、子ども対大人だからこそ、
厳しめな印象があるんだろうなと思います。

個人的には理解しがたい部分もあるアメリカの「泣かせる育児」ですが、
みなさんはいかがでしょうか。

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