海外の育児を知る〈アメリカ編〉4~自立心を育む~

Pocket

こんにちは、3歳と4歳の1男1女を育てるワーママ heaco です。

日本とは文化も考えも違う海外の育児を調べ中の私。
日本の良いところと海外の良いところをミックスした、
良いとこどり育児をしたいと考えています。

〈 アメリカ流褒め方 〉

子どもの自立を促す育児をするアメリカは、子どもの意見をしっかり聞いて、子どもの意思を尊重します。
そのため、
「自分がやりたいかどうか」が重視されるとか。

そんなアメリカではどんな褒め方をしているのか。
それは、

結果ではなく、努力や過程を具体的に褒める

というもの。

アメリカ流というか、日本でも育児番組でよく言われることですね。
ついつい、結果を褒めがちになってしまう私たち。
というか、
結果を褒めているという意識はないんだけれども、
出てくるの言葉は、結果を褒めるようなものばかり(汗)

子どもが絵を描いて見せてきたときによくある褒め言葉。
「上手にかけたね!」「すごいなぁ!!」
「上手にできた」という結果を褒めている言葉。
「すごい」というある意味抽象的表現

褒めるときは、
「この色とこの色の組み合わせが良いね」
などの具体的な指摘が良いのだとか。

私が4、5歳の頃のこと。
絵を描くのが大好きだった私は、よく絵を描いて母に見せていました。
あまり覚えていないのですが、たくさんの動物を描いた絵を見せました。
「わぁ、すごい!上手だね!」
と言われたその次に言われたこと。

「動物の顔の表情を全部違うように描いているのがすごい!」と。

同じものではない、いろんな表情が描けていることを具体的に指摘され褒められる。
私自身、描いているときにそれぞれ違う表情を描こうと意識した覚えはなく、
母に指摘されて初めて気づいたという感じ。
そして、それぞれ違った表情を描いたことがスゴイことなんだとも気づきました。

「いろんな表情を考える発想力がスゴイ!」とかいろいろ褒められました。
「上手だね」と褒められるのも嬉しいけれど、
何がどう良いのかを褒められるのはもっと嬉しいなと

そして意外な褒め方の視点として、
改善点を指摘するのも良いのだとか。

一見、褒め言葉ではない改善点の指摘。
改善を指摘された時点では嬉しい感情は正直ないように思いますが、
次回、子どもが改善できたときにそこを指摘すると、
子どもは努力したこと、改善できたことの過程を褒められて、またさらに頑張る力がみなぎるのではないか。

大人になった自分が言われても嬉しいこと。

仕事で、
「前よりも仕事が速くなってきたね」
「前は30分かかっていたことが15分くらいでできるようになったね」
と言われたことがあり、
心の中でほくそ笑んだのを覚えています。

こんな実験をしたそうです。
2つのグループに分かれて、とある課題に取り組んでもらったそうです。
1つのグループには、とにかく結果を褒める。
もう一方のグループに対しては結果には触れず、過程を指摘したそうです。

何度かそれを行い、
さらに難しい課題をやってみたいかどうかを尋ねると、
結果を褒めたグループよりも、過程を褒めたグループの子どもたちのほうが、より難しい課題に取り組む意欲を見せたとか。

なぜ結果を褒められたグループは難しい課題をやってみたいと思わなかったのか。
それはやはり結果を気にしていたから。
難しい課題に取り組むことで、さらに良い結果を出さなければならないプレッシャーと、
良い結果が出せなかったときの結果への指摘がコワイということから、
より難しい課題に取り組みたいという意欲が湧いてこないとか。

大人もそうです。

みんな誰しも良い結果を出したい。
だけれど、良いものをつくりあげるための努力はもっと見ていてほしいし、認めてほしい。

社会に出ると、
営業成績だったり、利益だったり、
結果を求められがちな世界であり、そうでないと会社が倒れるという経済事情もあるわけですが、
あまり結果ばかりを求められると、
できるものもできなくなるというか。

前会社で、なかなか営業成績が伸びず、苦しい思いをしていた時期がありましたが、
そのときに上司に言われたこと。
「成績はともかく、この店舗で1番がんばっているのは後ろで見ていてわかっているから」
営業に関してすごく知識があったわけではないので、
ここをもっとこうしたら?という具体的アドバイスはなかったのですが、
その言葉には気持ち的にかなり救われたし、
営業を放り出したい気持ちでいっぱいだったけれど、
上司のその言葉が放り出すのを引き留めたというか。
ここで放り出すわけにはいかないし、不完全燃焼だと、
力を震わせたというか。

苦しい中で放り出すことなく、苦しみながら頑張った結果、
翌年度はすごく営業が上手くいきました。

そのときに言われたこと。
「いやぁ、がんばってたからね」
たったそれだけですが、今までの自分の頑張りの過程をよく見て認めてくれた褒め言葉です。

褒めるのって叱るのと同等に難しい。
褒め方を間違えると、やる気を失いかねない。

褒めるとは、
しっかり相手のことを見て認める
ということなのかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です