はじめてのおつかいをした男の子のはなし

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こんにちは、年少さんと年中さんの1男1女の ケーキ屋で働くワーママ heaco です。

約1年前に転職をし、
ケーキを作りながら、接客応対をしています。

毎日、いろんなお客さんの応対をするのですが、
先日のこと、
3歳くらいの男の子が現金を手にたった一人で来店しました。

男の子が来店する前に、1人女性客がおり、
始めはその女性のお子さんが後からお店に入ってきたのかなと思いましたが、
どうやら違う。

厨房から見える駐車場を見ると、
その子のお母さんらしき人の車は見える。
だから、車でお母さんと来店した様子。
お母さんが後からお店に入ってくるのかと思い、しばらく様子を見ていましたが、
なかなかお母さんは来店せず。

どうやら男の子は、
「はじめてのおつかい」をしに来たようで、
その子のお母さんはお店の外で待機している様子。
(店内からはお母さんの姿は見えず)

男の子の対応をした私。

「いらっしゃいませ」と男の子に言うと、
男の子は、
「〇〇ちゃん(妹?)がこれで、ぼくはこれ、おかあさんこれ」
とニコニコしながら目の前のケーキを注文。
ケーキの種類が二転三転しましたが、
「この3つのケーキで良いのかな?」
と選んだケーキを見せると
「うん」と。

1500円を持っていた男の子。
予算外になるようなら、ケーキを変えてもらう必要があるけれど、
予算内に収まったし、
ケーキも洋酒の強いものではなく、
オーソドックスなものだったので、
そのままお会計。

おそらく、
お母さんにとっては、「お買い物を一人ですること」がメインなわけで、
別にケーキは何でもいいんです。
その子の買ったケーキなら抜群に美味しいのです。

「ここにお金を入れておくから、ママにわたしてね」と言って、
レシートとおつりをズボンのポケットに入れて、
ケーキの箱を渡してお店のドアを開けてあげると、
少し離れたところで待っていたお母さんが
「できた!?おかいものできた!?」
と男の子に声をかけていました。

私の育児方針は、
「小さいうちから自分でできることは自分でやってもらう」
ということ。
お片づけや着替えといった、日常生活における身の回りのことはそうなんですが、
家の外でもやってもらうということ。

家の外でのことは、
社会のマナーやルールを実践で学べるすごく良いチャンスなんですよね。
そしてそこには必ず人間同士のコミュニケーション能力が必要になり、
自分の「どうしてもらいたい」という気持ちの発言のチャンスでもあるんですよね。

我が家のデビューは「自販機でジュースを買う」です。
どこにお金を入れて、どうやったらジュースが買えるか。

その次がコンビニでのレジ会計です。
自分で品物を1つ選んで、
「お願いします」とレジに差し出して、
「ありがとうございます」と言って品物を受け取る。

その次がスーパーでの買い物。
カートにカゴをのせて店内を歩く。
レジに持って行ってお会計。
(会計はさすがに今は私です)
カートの片付けもしてもらいます。

他、郵便局の郵便物の差出しや、
ATMの操作(ボタンを押してもらい、お金を入れるだけ)など。

最近、子どもと一緒に買い物に行くとカートにカゴをのせて、
子ども主導で買い物が始まり、
予定外のお菓子やパン、ふりかけがカゴに入れられ、
予定外の出費が出てきてしまっている・・・(汗)
子ども主導なため、
コッソリ品物を店頭に戻せない。
しかし昨日は、
家にある同じパンを買おうとしたので、
「このパンはお家にいっぱいあるから今日は買わない」
と言うと、売り場に戻せました!
これも小さいですが進歩しました(拍手)

はじめてのおつかいを子ども1人でしに来たケースは初めて見ましたが、
(しかも3歳!)
おそらくそのご家庭の育児方針なんでしょう、
子ども主導でお買い物をする親子は何組か見てきました。

そのときの親の対応は皆同じです。

一歩下がって子どもを見守り、
あまり何も言わない

「どれにする?」という会話は聞こえますが、
それ以上は何も言わず、
子どもに考えさせ、判断させ、注文させる。
小学1年生以上の年齢のお子さんだと、会計も子どもがするパターンが多いです。

私の育児方針もこのタイプで、
そろそろ息子には財布を持たせて、会計をさせたいなと考えているところです。

しかし、3歳でたった一人でお買い物をさせたお母さんはスゴイなと。

男の子を接客して思いましたが、
しっかり受け答えができていて、
月齢の割にしっかり者と思われる。

子ども慣れしている私だからこそ、
男の子の対応は特に困らず、
どんな声掛けをすればわかりやすいかというのも何となくわかっていましたが、
小さい子どもに普段会うことがあまりない他スタッフは、
男の子一人の入店には少し戸惑ったようでした。

その戸惑いは私もわかります。

保育園児を育てている今だからこそ、
その男の子と年齢の近い子どもたちと毎日いる今だからこそ、
その男の子への対応というのは特に困らなかった私ですが、
独身時代、小さな子どもと触れ合うことがほぼなかったときは、
子どもへの対応方法というのはわからず苦手でした。

こういうのって小さいうちにしなくても自然とできるようにはなると思うし、
小学校高学年くらいから始めたって全然遅くはないんだけど、

何でも興味が湧いて、
ちょっとしたことで楽しく感じる幼少期ってなんか特別で、
そんな特別の時期にしか感じることができない何かがあるのだと個人的に思っています。
本人の発達具合を見て、
幼少期のうちにできることは何でもやらせてみたいと思うのです。

幼少の子どもだけでさせることは、
お店の人に少し戸惑いを与え、
時間がかかるケースがあり、
お店の込み具合などを見て、
なるべくお店側に迷惑のかからないように注意はしていて、
一歩下がって何も言わずに見守る親の心境はドキドキしていることと思います。

だから、

同じような親子を見かけたときは、
大いにその社会経験に協力したい私です。

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