匂いが思い出になる

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こんにちは、年少さんと年中さんの1男1女のワーママ heaco です。

某金融機関からケーキ屋に転職して約1年半。
毎日、いろんなケーキきの飾りつけや洋菓子作りをしております。

まだまだ「抱っこ、抱っこ」とせがんでくる年少娘。
抱っこのときに、ときどき娘が言います。

「おかあさん、けーきのにおいがする」

仕事着で仕事をするのですが、
なんせ小さなお店なので、
休憩室に置いてある私服にも匂いがつくのでしょう。
もちろん、私自身にも匂いはついているのでしょう。

匂いでふっと思い出すのがこちらの番組。

にっぽん縦断 こころ旅

俳優、歌手の火野正平さんが、
視聴者から寄せられた「ずっと残したい思い出の場所」を自転車で日本全国を旅する番組。

現在BSで放送中。

少し前に放送された回なのですが、
場所は何県だったか忘れてしまったのですが、
お手紙を寄せられた女性の思い出の場所が、
小学校低学年まで過ごした家の最寄り駅隣の公園
でした。

助産師をしていた母の帰りを、
毎日、駅隣の公園で待っていたという女性(たしか50~60代)。
友達や、時には1人で楽しんだ公園、
待ちくたびれた感情、
その時に見た景色などなど、
当時の思い出を手紙で語る女性。
中でも、
駅の改札を出てくる母に抱きついたときに、
母からは消毒液の匂いがしたというエピソードを、
「おかあさん、けーきのにおいがする」と言う娘の言葉を聞く度に思い出し、
娘もきっと、
その女性のように、いつまでもこのことを覚えているだろうかと、
娘とその女性を少し重ねます。

保育園稼働していない日祝も、
短時間ながら度々勤務の私。

私べったりな娘は、
「きょうはおやすみ?おやすみじゃないの?」
「はやくかえってくる?」
など聞いてきます。

保育園のお迎えが間に合いそうにないので、
お迎えだけは父に頼んでいるのですが、
ときどき、お迎えに行けるときは行っている私。

たまにお迎えに行くと、
黄色い声を出しながら駆け寄ってくる娘。
そのときにときどき、
「おかあさん、けーきのにおいがする」
と言います。

まさに、お手紙投稿の女性の思い出と同じ。

娘はどんなふうに、
今この瞬間が残っていくんだろうと、
物思いにふけります。

いろんな世代の視聴者化から寄せられる思い出エピソードはとても興味深くて、
ほんのささいな思い出エピソードなんですが、
どれも心あたたまるというかなんというか。

そのときに感じた感情というか、そういうのがすごく心に染みるというか。

そして、自分の子どもたちに姿を重ねてしまうんです。

今、目の前のことを何を考えるでもなく、
思う存分に楽しむ子どもたち。
これから先、いくつも思い出が出来ていくわけですが、
今のこの瞬間がどういう形になって残っていくのかなぁというのを、
放送を見ながら、毎回思います。

映画やドラマも良いけれど、
一般の方たちの日常のささいな出来事を聞くのもすごく楽しいし、
心があたたまる。

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