古い考えが抜け切れていないと思った瞬間

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こんにちは、年中さんと年長さんの1男1女のワーママ heaco です。

お手伝いが楽しいらしい年中娘。
〈過去記事〉お手伝いが楽しいという年中さん

そんな娘の姿に感心して出た自分の言葉にハッとした瞬間。

洗濯物をたたむ娘。
娘にとってそれは、億劫な作業ではなく「楽しい」らしいです。

お手伝いをして、褒められ、さらにやる気が増す。
褒めて伸びるタイプの様子。

私から頼んだわけではなく、
自ら進んでやっており、
幼少期の自分には微塵もなかった娘の姿にすごくすごく感心して、
だから、すごくすごく褒めました。

そのときにフッと出た言葉。

「おかあさんみたいだね~」

いろいろ褒め言葉を言った中の1つで、
言った瞬間に、
これは言ってはいけないかな
と思い、
すぐに別の言葉でかき消しました。

別に言っても悪くはないのだけれど、
我が家では、というか、私は言わないようにしようと思っています。

これを言ってしまうと、
家事=おかあさんがやること
という認識を無意識に子どもに植え付けてしまうかなぁと。

と同時に、
「家事は私だけの仕事じゃない!
だれがやったっていいんだよ!」
と思っている割に、自分のこの言葉。

私の中で、
「家事=おかあさん」
という印象がゼロではないんですよ。

子どもの頃、家事はお母さんの仕事と思っていました。

誰に言われたわけでもないのだけれど、
きっと、
お母さんが家事をやっている姿しか見ることがほぼなかったこともあるし、
(父は家事を拒否するタイプではないのですが)

我が家は共働きでしたが、
当時は専業主婦さんが多かったこともあり、
家事をする男性は今よりも断然少ないし、

今でこそ、
キッチン洗剤、洗濯洗剤のCMに男性が出てくることが増えたり、
むしろ男性しか出てこなかったりするのですが、
やはり当時は古い考え方が強かったので、
家事用品のCMに出てくるのは「おかあさん役」ばかりだし、
テレビドラマやアニメ、絵本に出てくるお母さんは家事ばかりしているし、

そういった環境もあって、
家事=おかあさんの仕事
というイメージが自然に作られたように思います。

「別に家事はおかあさんがしなくてもいいんだよ。
だれがやってもいいんだよ。」

と、ときどき言っていた母。

「なんで、おかあさんばかりがしないといけないの!?」
と怒っているときもありました。

家事=おかあさんの仕事
という場面を見ることが多く、
自然にそういう認識が出来上がっていた当時の私には、
母が言っていたその言葉の意味がわからなかったんですよね。

「え?そうなの?
お父さんや子どもがしてもいいものなの?」

母としては、
家事=だれがやってもいい仕事=お母さんだけの仕事じゃない
ということを私におしえていたのですが、
当時の世の中の古い考えとか環境が、
子どもの理解を難しくしていたんだろうなぁと思います。

大人になって、
今まさに当事者となり、
やっと母の言っていたことが理解できたのだけれど、
古い考えの認識で育ってきた私の中では、
古い認識は完全にゼロにはなっていないんだなと感じました。

前にも記事に書いたように思うのですが、

その人の考えが180度変わることはあっても、
その人が受けてきた環境だったり影響だったり、
過去はゼロになるわけではないので、
どこか根底に昔の考え方が残ってしまうことはあるし、
それが時代に合わない考え方だったとしても、
古い考えの印象が残ること自体は悪いことではないなと思ったりします。

「昔はこうだったなぁ」みたいな。

家事用品のCMに男性やお父さんが出てきたり、
テレビドラマやアニメで、エプロンをつけて家事をするお父さんが出てきたり、
バリバリ仕事をする女性やお母さんが出てきたり、
家事分担する夫婦が出てきたり、
昔同様の男性、女性、お父さん、お母さん像が出てきたり、
偏りなく、多様な場面を目にすることが多い今の時代。

我が家でも、
比率は私の方が確実に高い家事ですが、
それでも夫がキッチンに立ってご飯を作ることもあり、
そんな場面を目にすることがあり、

幼少期の頃の私に比べて、
娘の中では「家事=おかあさん」という認識はさほどないかもしれない。

「おかあさんみたいだね」と言われても、
当時の私と逆で、
「なんで、おかあさんみたいなんだろう?」
と感じるかもしれない。

娘を褒めているときに無意識に出た自分の褒め言葉でハッとして、
いろいろ思い出し、考えた瞬間でした。

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