こんにちは、保育園に通う1男1女のワーママ heaco です。
言葉の発達がゆっくりで、自閉スペクトラム症の診断を受けている4歳息子のことを知るために、いろんな療育関連の本を読んでいます。
今読んでいるのはこれ。
そして、妊娠中に読んで勉強していたらと思うほどに後悔した本。
「自閉スペクトラム症と診断された子の言葉の遅れが改善する方法」とは?
簡単に言うと、
テレビ・スマホの視聴をやめましょう
ということが書かれています。
本の中では、テレビ・スマホ以外に、ラジオ、電子おもちゃなど、
子どもが受動的になりがちな電子機器全般の使用をやめるべしとのこと。
自閉スペクトラム症は、先天的な脳機能の障害と考えられているようで、まだまだ研究の途中。
しかし最近は、新しいタイプの言葉の遅れの自閉スペクトラム症と診断される子どもたちがいるということ。
その原因が、テレビ・スマホらしいです。
知育番組など、完全に悪でもないテレビ・スマホですが、人間が人間らしく発達していく成長を妨げるようです。
著書の中では、
テレビ・スマホに限らず、スイッチを入れてしまえば、電池がある限り動き続ける電子おもちゃも同様だとか。
これらに共通するのは、
「受動的になりがち」という点であり、それが月齢に応じた脳機能の発達を阻害するのだとか。
一人遊びができるようになることは良いことではあるけれど、
ある一定の時間がきたら、一人遊びをやめさせて、
親子でコミュニケーションを取りながら、一緒に遊びましょう
とのことです。
何気ない日常生活の中で得られることが、1番子どもの脳機能発達の成長を促しているとのこと。
ティッシュケースからティッシュを全部取り出す
水道の水で遊ぶ
ガムテープでベタベタ遊ぶ
新聞をやぶる
本棚の本を全部出してしまう
という、
親からすると、あとで片づけが面倒だなと思われるこの行為はすべて、
人間が人間として発達するための重要なプラグラムであるということ。
お散歩する
ひたすら走る
虫・花を見る
風を感じる
こういう自然の中で感じることも重要。
だれもがわかっているけれど、本当はわかっていなかった。
だから、「0歳からの〇〇教室」みたいな早期教育に目が向いてしまう。
早期教育を否定しているわけではないけれど、
この本を読んでから、
検討していた通信教材や早期教育系のグッズに興味がなくなってしまった。
もちろん、子ども自らがやりたいと言えば別だけど。
子どもは遊ぶのが仕事
わかっているのに忘れている。
実はこの本を読んでいると、
今まで自分が精いっぱいがんばってやってきた育児が間違っていたのかなとショックを受けます。
2歳頃からテレビを見始めた息子。
というか、見させてしまった。
テレビを見せなかったら、さほど興味は持っていなかったので見ることはなかったと思う。
アンパンマン、車・新幹線大好き息子のための乗り物系番組をおしえてあげたいという気持ちから見せたのが始まり。
あのとき見せていなかったら、もう少し言葉が出たかなぁと。
もちろん、息子の言葉のゆっくりの原因がこれかという確証は私にはありません。
そしてもっとショックなこと。
テレビ・スマホが原因の新しいタイプの言葉遅れの子の場合、3歳までにいろんな脳機能の発達があるため、3歳を過ぎるとどんなにがんばっても改善は難しいのだとか。
これも個人差によるため一概には言えないようですが。
それでも、テレビ・スマホをやめることで改善はみられるとのことで、
我が家では遅ばせながら、テレビ・スマホ時間大幅削減生活に入っております。
テレビのリモコンは隠し、息子自身で付けられないようにし、
私もテレビは見ないし、子どもの前ではスマホも出さない。
とはいうものの、完全に0にもできず、祖父母の部屋で録画されているトトロやドラえもんを見るんですが、
「おしまいだよ!自分で消して!」
と言って、
自分でテレビを消すことで、まだ見たいテレビ視聴終了の気持ちの区切りをさせています。
「まだ見たい!」と言って、なかなか消せれないことが多々ですが、
なんだかんだで毎回自分でちゃんと消して、
次の行動に移れている。
自分でやってしまうから、気持ちの整理がつくんだろうね。
テレビ・スマホに夢中になることでなくなっていた絵本タイムが復活した。
はじめは「絵本見ない」と言っていたけれど、
数日すると絵本タイム復活。
絵本よりも図鑑が好きな息子はこれを見る。
赤ちゃんのときからのお気に入り絵本。
ときどきこれ。
絵本好きの娘は、テレビ・スマホに関係なくいろいろ見る。
最近は、七五三のお祝いプレゼントでもらったコレがお気に入り。
テレビ・スマホに夢中になり、なくなっていた絵本タイム。
だから、本棚もあるだけの状態になってしまっていたというか。
ぐちゃぐちゃになっていた絵本棚を、絵本をよみたくなるように整理。
絵本タイムさらに復活。
娘と一緒に図鑑を見たり、
私に一緒に見ようと誘ってくるように。
テレビ・スマホで失われていたことが復活している。
こんなにも影響を及ぼしていたんだなと反省する日々と復活したことに嬉しい日々。
なんだか複雑。
そして、私が読んでいる「言葉の遅れを改善する方法」という本の残念なところをひとつ。
この本は、できれば妊娠中に読んでおきたい本であるけれど、こういうタイトルの本て、何人の妊婦さんが手に取ると思いますか?
おそらく0です。
この本を手に取るのは、発達に疑問を感じた親、もしくは健診で指摘を受けて気になり始めた親です。
そこから挽回できることもあれば、著書にもあるように月齢によっては難しい時期もあるということ。
いろんな育児本があって、私もたくさん読んできて、今やっと出会えた本です。
息子のことを知るためにいろんな療育関係の本も読んできましたが、
そういった本に書かれている共通点は、
人間が人間らしく発達するための、赤ちゃん特有の行動とその意味
というのが、医学的な面からわかりやすく書かれています。
だから、大人には理解できない「赤ちゃんのあるある行動」が人間らしく発達しようとしている行動であることがすんなり理解できる。
昔ながらの生活を忘れている・知らないことがたくさん。
ハイテクな時代になったからこそ、こういう本を読んで、人間という生物が人間として発達するための行動を知るべきだなぁと、
妊婦さんに読んでほしい本としてもっと取り上げられるべき本だなぁと
思うのです。