絵本がおしえてくれたこと

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こんにちは、年少さんと年中さんの1男1女のワーママ heaco です。

ここ数日の間に、
私にとっては、とても悲しいことが起こりました。

私のお気に入りの「絵本」を古紙回収に出されてしまいました。

物心ついたときから家にあった、
おそらく私の人生で1番最初だと思われる絵本。

それは、ブックローンという会社が出版した「ファランドールえほん」で、
訪問販売のみされたものであり、
今は絶版となっているため、新品では手に入らないものです。

背表紙がピンクと緑14冊にずつ分かれた全28巻セットで、
ピンクの背表紙は、マルチーヌという女の子が主人公の物語が中心で、
緑の背表紙は、動物が主人公の物語中心でした。

姉はピンクのほうをよく読み、
私は緑派でした。

小学生以降は、
図書館で借りる本をよく読み、
また「絵本は幼児が読むもの」と勘違いしていた私は、
その絵本を読むことがなくなり、
それでもずっと本棚に整理されていました。

高校生の頃に引っ越しをしてからは物置に移動してしまい、
そこから10年ほど眠るのですが、
姪っ子が産まれたのを機に、その絵本が再復活し始めました。

久々に見るその絵本に懐かしくなり、
中でもお気に入りのものを数冊キレイに拭いて、
自室に持ち込みました。

そして私も2児の母となり、
子どもとまた一緒に読みたく、リビング本棚に全冊並べようと思っていたのですが、
日々の忙しさから後回しになっていたところ、

ふっと、
「そういえば、昨日、あの絵本を古紙回収に出してきた」
という話になり、
とてもショックを受けました。

私は何度か「この絵本だけは捨てないで」と言っていたのですが、
親の頭からは抜けていたようで・・・。

急いで古紙回収センターに連絡をするも手遅れでした・・・(大泣)

私の物心つくころからずっとあった絵本は、
物置に行ってしまった時期はあるものの、
我が家にある絵本といえば、その「ファランドールえほん」であり、
その絵本がこの家からなくなることは想像できないくらい、
私の中ではとても印象の強い絵本でした。

だから、これからもずっと残しておきたいくらいのものでした。

「そんなに大事なものなら、自分できちんと管理すれば良かっただけじゃない」

と言われればその通りなのですが、

目の前のことを片付けるのに精一杯で、
たったそれだけと思われることがずっと後回しになっており、
自分で上手く時間が作れなかったため、
「捨てないで」と言っていたのに・・・。

断捨離等をしていた父。
本を処分することがほぼない父がめずらしく処分しました。

普段ならば、必ず私になんでも一言聞いてから処分するのに、
今回だけは、聞くのを忘れたそうです。

なんで・・・!?

古紙回収場所に持ち込むまでの経緯や、
回収センターに連絡したタイミングなどを考えると、
どうもその絵本とはお別れする運命のようなまわりでしかなく、
ただただ悲しいです。

唯一救いなのは、特にお気に入りだった数冊を自室に持ち込んだこと。

私は、この絵本の絵のタッチがとても好きだったのですが、
父はこの絵のタッチが苦手だったようで、
それが処分を決めた一因でもあるようです。

決して悪気はないこともわかっているし、
私がショックを受けていることにとても罪悪感を持ったようで、
次の日(処分をして2日後)、古紙回収場所に行き、1時間ほどあれこれ頑張ったようです。

だからこそ責める気持ちは一切ないのだけれど、

たった一言聞いてくれれば良かったのに・・・。

新品では手に入らない希少なものですが、
中古ではまだかろうじて手に入る可能性があるので、
ネットで探してまた手に入れようと思うのですが、

なんだろうなぁ、
今はもう不可能だけれど、
一緒に過ごしてきた捨てられてしまった絵本を取り戻したい気持ちがぬぐえない・・・。

ネットで改めて手に入れたとしても、
その絵本を見るたびにとても複雑に感じてしまう・・・。

「たかが絵本で何なのよ!」
と言われればそう。

たかが絵本、されど絵本。

絵本がなくなってしまったこともショックなのですが、
心底落ち込む私の姿に逆切れするような態度や言葉選びをする母にも心底腹が立ち、
しかし、言われていることも確かなことであり、
その確かなことが私自身の細かく面倒くさい性格なのも自身でよくわかっているのだけれど、
元々持って生まれたこの特性は今更変えられるものでもなければ、
変えようとも思っていないし、
そもそもそれが私なのに、
そういうところを否定はしないものの、
マイナス表現してくる母と衝突し、

複雑な思いを抱きながらも、
この残念な出来事から私が学ぶことは、

この母の態度を反面教師にすることと、
同じことを二度と繰り返さないことと、
私が子どもたちにしてはいけないということ。

また、

絵本であーだこーだと言えるこの状況は、
「幸せなこと」
でもあるんですよね。

自分そのものでもあるような存在だった絵本がもたらした複雑な出来事。

再び出会いたいけれど、
私が所持していた絵本とはお別れ。
長い歳月を経て構築した関係と愛着。
そして最後に、いろんな感情、学びを残した絵本。

ただただ残念で悲しくて気持ちがどうにもやりきれないけれど、

この絵本は何かを私におしえようとしたのかな。

たかが絵本、されど絵本。

誰かにとっては「たかが絵本」。
だけど、私にとっては「されど絵本」です。

この数日間のモヤモヤがすごい。

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