こんにちは、保育園に通う1男1女のワーママ heaco です。
昨日見た、ズームイン!!サタデーの「ムダづかいアート」の特集がすごく良かったです。
すごい才能をムダなところに使う「ムダづかいアート」の作品展が東京で行われており、
番組内で一部のアート作品の紹介がありました。
ひとつは、
黒板消しが黒板にくっついて、チョークで書いたところを自動的に動いて消してくれるという作品。
これがめちゃくちゃ動きが遅くて、
手で消したほうが速い(笑)
もうひとつが、
「アトゴフンダケ」と名付けられた、キノコ型の作品。
時計のアラームを自動で消して、二度寝を支援してくれるというもの。
これダメじゃん!(笑)
どちらも
「これ意味あるの?」
と突っ込まざるを得ないものであり、
そしてそれが作品を作った人たちの狙いでもある。
黒板消しを作った人に、
「なんでこんなに動きが遅いの?」
と質問すると、
「遅いほうがカワイイでしょ!」
と。
二度寝支援を作った人に、
「これってダメでしょ!?」
と言うと、
「現実社会においては許されないけれど、アートでは許されるから」
と。
現実社会においては、必要なものを作ることが必要であり、無意味なものは要らない。
だけれど、アートの世界であれば無意味なものも必要とされる。
無意味なものを作っても許される世界があっていいし、そんな世界が増えたら良いと思う。
すごく良いことですね。
似たようなことを大学時代に教授が話していました。
英米文化論コースに進み、
英語学や英米文学の授業をたくさん受けました。
英文学の教授が話していたこと。
今、授業でやっていることは、
ハッキリ言って、
世の中の何の役にも立たないんですよね。
新薬の開発とかそういうのは世の中の役に立つだんけど、
文学っていうのは、何の役にも立たないし、なくたって人は生きていけるんです。
でも、
文学は教養を深めることで、人間の質も深まるから、世の中の役には立たないけれど、人間には必要なものなんですよ。
と。
この「ムダづかいアート」もそれと同じで、
ムダ・無意味と思えることが、クスっと笑わせてくれたり、ツッコミを入れたくなったり、
何かしら人間の癒しになっている。
だから、とても必要なこと。
某スピリチュアル番組では、これを「必要無駄」と言っていました。
何もしない時間がもったいなくて、無駄に感じる。
けれど、その時間は人間に癒しを与えていると。
マラソンで走りっぱなしは疲れる。
間に休憩を入れないと倒れちゃう。
そんな感じ。
時間に追われる毎日。
本当は、
喫茶店とかで珈琲飲みながらボーっとしたい。
けど、何もしない時間がもったいなくて、常に何かをやろうやろうと考えがち。
仕事でも毎日時間に追われて、テンパッて逆に変なミスをやりがち。
時間を気にするあまり、仕事が雑になり失敗して上手くまわっていない。
落ち着く・休憩が必要であることは、実は気づいている。
しかし、
世の中に必要なものを作り出すことは難しいけれど、
癒しを与えてくれる無駄なものを作り出すことも難しいよなぁと。
ピカソの名言のひとつに、
子どもは誰でも芸術家だ
問題は、大人になっても芸術家でいられるかどうかだ
なるほど。
「こうだったら良いな」という純粋な気持ちのままに作り、
自由に表現できているんだろうな。
子どもたちも、そんなふうに自分の中の何かを自由に楽しく表現できれば良いなと思う。