子どものライフスキルトレーニング

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こんにちは、保育園に通う1男1女のワーママ heaco です。

自閉スペクトラム症(ASD)と軽度の知的障害の診断を受けている我が家の4歳児息子。

言葉の発達がゆっくりなため、長文での会話はやや難しく、
本人からは今でも時々オウム返しや喃語交じりの言葉があったり、
出てくる言葉も長文ではなく、3語文のような単語を並べたような簡単な短文が中心です。

それでも、療育や保育園生活、4歳という月齢成長もあり、息子なりにゆっくりですが目に見える成長があります。

そのひとつが、ライフスキルです。

ライフスキルとは、家庭生活スキルのこと

早寝早起きに始まり、歯を磨く、服の着替え、お風呂にはいるといった、生活していくうえでの基本スタイルのこと。

少し前から思っていたこと。

スマホで写真を撮ったり見たり、YouTube を見るのが好きな息子。

私が仕事から帰宅すると、「写真撮る!(スマホかして)」と言うので、
ごはん・お風呂の準備が終わるまでの間というのを条件にかしています。

楽しいスマホ時間。
なかなかやめられないところだけど、
「お風呂に入る時間だからおしまいだよ!」
と声をかけると、
自分で画面を閉じて、お風呂場に行って、服を脱いで、湯船に浸かります。

毎回すんなりとはいきません。
1回だけの声掛けで済むときもあれば、3回くらい声掛けしないとすまないときもあります。
だけど、
1年前に比べるとお風呂・ごはん・歯磨き・就寝が進むようになったと思う。

月齢的な成長があるからといえばそうなのかもしれないけれど、
確実に自分一人でできることが増えている

私の育児における目標は、
自立
です。

最終的には「生計を立てて生活できる」ということですが、
まずは、日々の家庭生活での自立。
これをすっとばして社会生活ソーシャルスキルは育たない。

そう思えたのこは、この本を読んだから。

15歳までに始めたい!
発達障害の子のライフスキル・トレーニング

主に、
自閉症スペクトラム(ASD)、注意欠陥・多動性(ADHD)、学習障害(LD)
といった特徴を持つ子どもに対して、
それぞれの特徴、その特徴の傾向、その特徴を持つからこそ生まれる原因の説明をしながら、ライフスキルを伸ばす方法が書かれています。

イラスト付きで、ほどよく余白があって読みやすいです。
そして、
発達障害の診断を受けていない子どもにも役立つ方法が書かれていること
まっさらの状態の子どもがスキルを身につけられるとても良い方法だと思う



発達障害の診断を受けたからこそ、親として最も心配になるのが、将来の社会生活のこと。
ソーシャルスキル

人とのコミュニケーションをとるうえで、トラブルやストレスを抱え込んでしまう傾向にあるがゆえに、ソーシャルスキルを鍛えようとしがちだけれど、
ライフスキルが育っていないために起こりがちになってしまうということ

この本を読んでその意味がよくわかりました。

そして、この本の最後に書かれていたこと。

トレーニングはまわりの人にこそ必要

トレーニングが必要なのは、発達障害の子ではなく、まわりにいる私たち

発達障害の子は、人に合わせる努力を十分にしている。
いっぽう、
まわりにいる私たちが彼らを理解し、サポートする努力を十分にしていないから、彼らが苦労しているのではないか。

そう、
彼らは彼らの中で最大限に努力をしている。
なのに、まわりの私たちが彼らを理解しようとする努力が足りないために、
彼らは「どうしたらうまくいくんだろう」と悩むわけです。
彼らの中には、彼らの家族も含まれるわけです。
親子で頑張っているのに、周囲の理解が十分にないために、親も苦しむ結果になる。

すごくよくわかる。

この最後の言葉がグッとくる。

「当事者でなければその苦労はわからない」
からこそ、
当事者でない人は、最大限に理解をする必要がある。

発達障害の子に向けた本であるけれど、全員に読んでもらいたい本です。



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