こんにちは、年少さんと年中さんの1男1女のワーママ heaco です。
この前、年中息子の生活発表会がありました。
そこで考えさせられた、昔話や童話のこと。
生活発表会では、
各クラスで劇、全クラスでの合唱と合奏
をしました。
各クラスで行う劇は、
100年以上読み継がれている童話だったり、
現在出版されている絵本のお話だったり、
あるときは、先生たちによる創作だったりします。
私の保育園時代の劇の題材と言えば、
100年以上にわたって読み継がれてきたであろう昔話や海外の童話が主流でした。
なので、
今の子どもたちの劇の題材が昔話や童話以外というのが斬新に感じて、
「今はこういう感じなのね」
と自分の子ども時代との違いに「へぇ~」と感じました。
そして、
発表会で演じられる昔話や童話の劇は、
おおよそのあらすじは変わらずとも、
先生たちにより現代風にアレンジがかなりされています。
現代風にアレンジされているのはなぜか。
残酷で怖い描写が何気に多くて、
やっぱり時代かな、
今の考え方に合わないところがたくさん
だからなんでしょうね、きっと。
子どもの頃によく見ていた「日本昔ばなし」も、
コワイお話がけっこうあるんですよね。
毎回2話放送され、
だいたい1話は不気味で怖かったり、悲しい結末のお話。
そういった物語を絵本で読んだり、アニメで見たりして私は育ちましたが、
今の子どもたちに同じようにその物語を読んだり見せたりしたいかというと、
正直なところ、あまりそうは思わない。
そうは思わないのだけれど、
昔ながらの物語を知ってほしくないかというと、
そういうわけでもない。
むしろ知るべきなのかなと。
昔に作られたお話というのは残酷で怖い描写が多いのだけれど、
その描写には、その国の文化や時代背景が大きく関係していて、
物語を通して教訓が組まれているんですよね。
もちろん、
今出版されている絵本のお話からも学ぶべき要素はたくさんあるんですが、
昔話や童話というのは、
今ほど豊かではない厳しい時代に作られたからこそにより、
考え方も今とは全く異なっているがために、
そこから得る教訓を読み取るのはとても難しくて、
ましてや、
その教訓を幼児が理解するのはさらに難しいわけですが、
子どもが純粋に「コワイ」「ひどい」と感じることも大事で、
それこそが教訓を理解することの一歩なのかもしれないと思うんです。
コワイ、ひどい、理不尽 だけのおはなしではないんですよね。
もしかしたら何も思わないかもしれない、感じないかもしれない。
感じ方は人それぞれで、何が正解というのはないのだけれど、
一緒に読んだり見たりして、
「おかあさんはこう思う」
などのやり取りをすることで、
「そういう考え方もあるんだな」と感じる機会ができれば良いのかなと。
息子の発表会の劇をきっかけに、
グリム童話などに興味が湧いて、
改めて作品を読んでみたいなと。
よくよく調べると、
グリム童話集などは、何度か改定出版されており、
その度に、時代に合わせてお話は少々アレンジされたり、描写の省略がされたりしているようです。
(ということは、初版がいろんな意味で1番コワイということか・・・)
今から100年前の人たちでさえ、現代の私たち同様に、
原作の要となるところは残しつつ、
時代に合わせて内容をアレンジしたというのを知ると、
100年前の人も現代人もひとつの同じ感覚を持ち続けているんだなぁと、
ちょっと不思議な感覚になりました。
一見、今の時代に合わない昔話や童話、
あえて、子どもたちに見せるのも大事だよなぁと。
息子の発表会が、意外な形でいろいろ考えさせられた。