何をもって仕事をするか

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こんにちは、保育園に通う1男1女のワーママ heaco です。

先日、前会社の欠員が出ているという店舗から、
契約社員としての再就職オファーの電話がありました。



今春、自分のやりたいことをやるために福利厚生、労働環境良しの会社からカフェ業務会社に転職しました。
思いがけずコロナの影響を受けてしまったものの、ケーキ屋さんに再転職し、大変ながらも楽しく仕事をしています。

時々思う、前会社(正しくは前前会社)のこと。

正社員として十数年勤めた某金融機関の前会社。
ほぼ定時退社。
福利厚生も整っており、年2回の賞与もあり、残業代も5分単位計算。
勤務中に3回の異動をし、最後は家と保育園の両方から近い場所にあり、上司は最上級に優しく理解があり、
子どもの体調不良時には急な欠勤、一時的に抜けることなどができ、
労働環境は恵まれていました。

それでも、仕事内容に満足していなかった。
就職してからずっと。
いつかは好きになれると思っていた。
別にやりたいことをずっと抱えながらで、その気持ちは変わらなかった。

それでも、十数年勤めることができたのは、
整った社会保障と恵まれた労働環境と社員たちのおかげ。
転職の勇気が持てなかったのとタイミングを失っていたのもあるけれど。

今は、

コロナがなかったら就職していなかったケーキ屋さんで楽しくお仕事。

前会社のカフェへの転職は半年くらいかけたのに、今のケーキ屋さんは不安と焦りの中で探したため、数週間で決めた。

不思議な縁。


接客販売はもちろん、ケーキの製造からギフト作り、材料・包材の在庫管理まですべてを行うケーキ屋さん。
販売できるケーキ作りのプレッシャーあり、常に時間に追われ、先を見越した段取りの良い動きが求められ、大変だけれど、
クリスマスやバレンタインなどの行事イベント時のギフト作りや、包材選びなど、ある程度、自由に意見を取り入れまかせてくれるので楽しいです。

今までに感じなかった、やりたいことができないことへの仕事のモヤモヤ感が今は一切ない。

社員登用もあるけれど、

土日祝勤務ほぼ必須
お店閉店作業までの勤務(はやくて20時、遅いとき23時)

という条件を考えると、
いくらやりたいこと・楽しい仕事とはいえ、
未就学児を育てる今の私には、望む働き方ではない

子どもと一緒にごはんを食べて、
お風呂にはいって、
一緒に寝たい。

だからしばらくはパートタイム勤務。

時給制で、もちろん賞与もなし。
年収は前会社の半分とはいわないけど下がった。
社会保険も前に比べると下がった。
パートだけど、ほぼ主力スタッフのため、土日祝勤務あり。
だから休みも減った。

年収、社会保障、労働条件は前会社に比べてすべて下がった。

唯一上がったものは、
仕事への満足感と、自らの意欲

こうしたい、こうなりたいという向上心が湧きがある

だから、デメリットは多いけど、このたったひとつのメリットが私にとって大きいなと、
メリット・デメリットを時々物思いにふける。

そんな中にかかってきた再就職オファー。



そもそも、なぜこんなオファーがくるかというと。

退職時にいろんな書類を書くんですが、
今までのスキル・経験を活かして、契約社員として働くチャンスがあったら働いても良い、連絡してもいい
という書類に署名をするんです。

べつに書かなくてもいいんですが、
どうしても仕事に困ったときや、またやってみたくなったときなど、念のため書いておくと再就職しやすいというもの。

契約社員だけれど、
フルタイム勤務の場合、少ないけど賞与もある。
時給も今のケーキ屋よりいい。
土日祝休み。
社会保障加入。

条件は今よりも良い。

良いけれど・・・。

今のケーキ屋を辞める気はない。

だから、

ありがたいオファーだけれど、

お断りした。

コロナ第一波のときに、転職先のカフェのシフトが転職早々全く入らなくなった。
世の中全体が初めてのことに混乱し、先が見えず、
ひとまず先手を打っていかなければと、
ライフラインを守るために通常稼働していた前会社の上司に再就職の相談をした。
元上司に人事の決定権はないため、本社の人事部の返事を待つしかなかったけど、コロナでバタバタしていたんでしょう、YES か NO の返事すらなかった。
もしここでオファーがあれば再就職していた。

これも縁なのかもしれない。

このオファーを断ったこと、
転職に難色を示していた親からすると、
すごくもったいないこと
なのかもしれない。
(今は理解してくれ、いろいろ協力・応援してくれている)

でも働ていくのは親ではなく私。

人生の先輩でもある親の意見はよくわかる。
いろんな面で苦労してほしくないという親の気持ちもよくわかる。

だけど、この人生は私の人生。

自分の中でも、「もったいない」という気持ちが全くなかったわけではない。
少なからず気持ちは揺れたし、ざわついた。

正解はない。

何をもって仕事をするかは人それぞれ。

絶妙なタイミングで心をざわつかせた前会社からのオファーがあった話。

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