「それなりに好き」というのはけっこう大事なこと

Pocket

こんにちは、年中さんと年長さんの1男1女のワーママ heaco です。

個人レッスンタイプのピアノ教室に通い始めて約半年になる我が家の子どもたちの前回のつづきのはなし。

2人の子どもたちのそれぞれの今のピアノに対する興味というのは、
「ピアノ教室に通い始めた」
というのがやっぱり大きなきっかけであり、
もし通っていなければ、
今のような興味の持ち方はしなかっただろうなと思います。

私の想像以上に興味を持った息子と、
それなりに興味を持っているであろう娘の、
「それなりに好き」で思ったこと

息子のように、
想像以上にハマるというのも今後が楽しみですが、
娘のように、
それなりに好きというのも今後の変化が楽しみであり、
この「それなりに」というのが大事なような気がします。

私は、年少さん頃から小6までピアノ教室に通い続けました。
割と長く通ったレッスンですが、
今の子どもたちのように興味はさほど持たず、
自らどうこうというのも特になく、
「しなさい」と言われるからやっていたというのが大きく、
個人練習も叱られないためにやっていたし、
楽しいという感情を持っていた記憶が正直なく
むしろ辞めたいくらい。

何度か「辞めたい」と母に申し出たものの何度も即却下。
なので、
イヤイヤながら義務感を持って続けていたことは確かです。

しかし、
課題曲や発表会曲を通しで間違いなく弾けたとか、
前回よりも難しい曲が弾けるようなったとか、
イヤイヤながらも成果は出ており、
小学校の音楽発表会でのピアノ伴奏は毎年担当になるなど、
達成感を得た記憶はあります。

叱られたくないという理由で熱心にやっていた練習のおかげで、
自分でも言うのもなんですが、
そこそこ上手になったピアノ。
なので、学校の友達や先生からはよく褒められました。

今になって思うのが、
嫌いな中でもレッスン外で私のピアノ技術が活かされたり、
叱られることが多かった中でも達成感を得たりしていたことが
レッスンを続けられた原動力だったんだろうし、
それがあったからこそ、
心底嫌いにならなかったのかもしれず、
「それなりに」好きだったのだろうと思います。

それがあってか、
「もっと上手になりたい」
という思いもあり、
それなりに音楽に興味を持った私。

中学校入学を機にピアノ教室は辞め、
急激にピアノに触ることがなくなりました。

しばらくして「バンドやろうぜ」と誘われ、
担当はベースになり、
ベースの練習に励みだすのですが、
私の音楽の基礎を作っていったのはやはりピアノであり、
レッスンに通っていたときほどではないにしろ、
再びピアノを弾く機会が戻ってきたりしました。

ずっと「それなりに好きだったんだろう」と思う私のピアノ人生。

私の場合、決してプラスの要素ばかりでなく、
むしろマイナス要素が多いのですが、
たくさんのマイナスの中でも、ちょっとだけでもプラスがあったからこそ、
また、本来そこそこ音楽好きなところもあったからこそか、
「それなりに好き」が継続したのだろうと思います。

あとは、「縁」に近いものがあるのですが、
ピアノ教室を辞めてからは、一切音楽に関わることはないと思っていたのですが、
バンドに誘われるなどして、
バンドにハマった私は、それ以降、そこそこ音楽と付き合いのある人生を送っていきました。

このバンドに誘われたのも、
仲の良い部活のメンバーだったということもありますが、
私がそこそこピアノが上手だったということを友人が知っていたというのもあるし、
私自身も、ピアノをしていたからそこそこわかるというのもあるし、
ピアノ以外の楽器に触れてみたいという興味もあったからです

なので、

ピアノをしてこなかったとしても誘われていたであろうバンドですが、
ピアノをしていなかったらその誘いには本気で乗らなかっただろうなとも思うのです。

となると、

バンドの楽しさを知ることはなかっただろうし、
大学のサークルでもバンドサークルには入らなかっただろうし、
社会人になって通ったドラムレッスンだってやっていなかっただろうし、
ピアノに通っていたというのが本当に入口で、
これがなかったら、今のように音楽との付き合いはほぼなかっただろうなと思います。

その分、
違う世界が広がっていただろうとは思うのですがね。

どっぷりハマって才能を開花させるかもしれない楽しみもあるけれど、
それなりが好きというのがなんとなく継続して開花する才能もあるかもしれないけれど、
「それなりに好き」というのは、
人生に何かしろの出会いと色を付けてくれるのは確かだなと思っています。

日に日に弾ける曲が増えていき、
練習している音を聞くと一瞬だけショパンに聞こえる息子の将来の音楽性も楽しみだけれど、
これといって練習を熱心にすることはないけれど、
きっとそれなりに好きなのであろう娘の音楽性が、
今後どんな形に変化をし、
どんなふうに娘の人生に関わってくるかがとても楽しみです。

もしかしたら、
一見音楽とは全く関係ないと思われる世界の入り口のきっかけになるかもしれない。

それなりに好きっていうのはけっこう大きく人生に色をつけてくれるんだろうなぁと物思いにふける私です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です